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薪ストーブの炊き方

  •  概ね一箇所に薪を保管することになり、各ハウスで薪を置けるスペースも限られることから、タイヤショベル、軽トラなどで薪ストーブ利用ハウスに薪を配る必要があります。
  •  薪ストーブには、まず細割りの薪など、焚き付けを入れた後に、大小の丸太を入れ、灯油を少量かけて火をつけます。農家さんによって、焚き付けは様々ですが、ウニの使用後の木箱、建築廃材などを利用されていました。ここで薪が乾燥がしっかり出来ていないと、表面だけが燃え、薪はくすぶって熱があがりません。また、大小の太さの薪を組み合わせてタンクに入れなければ、太い薪ばかり入れると、タンクの側面にひっかかり、下が燃えつきて上の薪に火が回らないということも起こるそうです。炊きはじめに熱があがるまでは、扉についている吸気口を開いて吸気を多くとりますが、燃えはじめ熱があがってきた後、様子を見ながら吸気口をしぼって、適切な吸気量に調整します。吸気が多すぎると一気に燃えて熱が排気とともに多く出てしまい、逆に熱があがっていないのに吸気を絞りすぎると燃焼に必要な酸素不足でくすぶってしまい、熱があがりません。
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薪を燃やす時間帯

  •   多くの農家さんは、日射がなくなる夕方から深夜、日の出前後の時間帯に薪ストーブを炊かれていました。いくつかの農家さんのハウスで外気温とハウス内の気温データを11月中旬から2月下旬までとらせてもらった結果、冬期に外気温がマイナス4度の日でも、日射が十分にある場合はハウス内の気温は20度を超える場合も多く、日射のみで十分な温度が保たれていました。一方、日没後、ハウス内の気温は徐々に下がり、暖房機の設定温度、日中の天候、日没後の外気温等によりますが、17時~19時頃には暖房機器が稼働する温度までハウス内の気温が下がっていくようでした。
  • 藤城地区 (7).JPG データロガーを設置し気温測定した3棟のハウスでは、例えば、夕方に薪ストーブを炊くことで、ハウス内の温度が維持される、若しくは温度降下が緩やかになっていました。外気温によりハウス内気温の下降速度は異なり、また、ハウス内の暖房機器設定温度によりますが、一度下がったハウス気温を上げるというよりも、暖房機器が稼働する設定温度に下がらないように温度を維持する、若しくは下がるまでの時間を稼ぐといった使い方が適しているように思われました。また、日の出前後の早朝に炊くことで、一般的に最も冷え込む時間帯の灯油使用機器の暖房負荷を薪ストーブで一部補うとともに、日の出後のハウス温度の立ち上がりを早くしていました。
  •  限られたデータの中での話ですが、労力とのバランスを図りながら、適切な時間帯、頻度で薪ストーブを利用することが、燃料費の削減とともに、栽培植物の生育に必要な温度管理を行うためにも有効となるようです。
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