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Q1: 薪ストーブを導入したきっかけは?
七飯では6~7年前に最も早くハウス暖房に薪ストーブを導入された方がおり、当時はストーブは20万円程するものでしたが、試行錯誤を重ね、3年程前から現在の形の薪ストーブの製作が始まりました。薪材もその頃から森林組合へ農家さんが共同で発注する形となり、それがきっかけとなって始められた農家さんも多くいたそうです。一度導入したものの、やめられた方もいるそうで、合う合わないという相性があるようです。
多くの農家さんの導入理由は、燃油の高騰で、今後も下がる見込みはないため、当初は労力との兼ね合いで様子を見ていたものの、昨今の状況により、導入された農家さんが多いようでした。




Q2: 薪ストーブを利用しているハウスは何棟?
今回お話を伺った、薪ストーブを導入している13戸の農家では、2013年度冬に薪ストーブを利用しているハウスは平均4.8棟でした。少ない農家で1棟、最も多い農家で10棟で利用されていました。なお、灯油等暖房機のみを利用しているハウスも含めると、冬期に利用しているハウス数は平均8棟でした。13戸のうち、3戸が冬に利用しているハウス全てで薪ストーブを利用されていますが、他10戸については、利用する全てのハウスで薪ストーブを利用しているわけではなく、灯油等の暖房機のみで加温を行うハウスも多くありました。



Q3: 冬に使う全てのハウスで薪ストーブを使っていない理由は?
農家さんにより様々な意見をいただきました。薪材の保管場所が許す範囲で、薪を調達し、切断や薪割り、日々の炊く作業手間との兼ね合いで決められる農家さんが多いようでした。薪ストーブを利用する上では、準備段階では、保管場所の確保、薪材の切断や薪割り、使用段階では、各ハウスへの薪配りや毎日薪を燃やしに行く作業などの手間が生じます。利用しているハウス数や薪を炊く頻度により、各農家さんが最も大変と思われる内容にはばらつきがありました。ある農家さんでは、これらの作業が大変ということは覚悟して導入を決めたが、労力に見合う効果を実感できない時が最も大変という意見もありました。例えば、ハウス数棟をまわった後で、再度薪ストーブを確認しに行くと火が消えていたり、乾燥が不十分で薪を燃やしても実感として燃料費の節約が見えない時が最も大変と思われるようでした。



Q4: 手間と経費削減効果は見合うか?
灯油代が1リットル100円を超えている状況では、経費削減の実感は充分にあり、手間をかけてもやる価値はあるといった意見が多くを占める一方で、現在、父親と共同で薪の準備をしているが、労力的、時間的に一人でまかなえるかを考えると厳しい、労力増の人件費を考えると見合わないと感じているという意見も少数いただきました。
また、経費面だけはない薪ストーブ利用のメリットについても多くの意見をいただきました。暖房機器は燃焼しないという可能性もあり、寒さに弱い栽培品種によっては、1晩のハウス温度低下で大損害となることもあり、薪ストーブが燃えていさえすれば、全滅という自体を避けることもでき、リスク回避につながるという意見も聞かれました。また、畝にトンネルをかけて3重被覆とし、暖房機器で温める容積を減らすことで燃料代の節約にもつながりますが、花にとっては2重被覆として薪ストーブを利用してハウス内の空気を循環させることで、3重被覆に比べて病気が出にくい、場所による生育差が出にくい、日中にハウス内温度が上がる時の温度管理が楽という意見もありました。また、環境にやさしいという付加価値がある、副産物として木酢液をとり殺菌剤換わりに使うことができるといった意見や、薪の燃焼による排気と吸気はハウスに換気扇をつけていることと同様で、熱も急激に大きく上がりづらい、酸素が多くハウス内に入ることで生育状態が良いといった意見も聞かれました。
農家さんの感じておられることは様々で、薪ストーブを利用されているメリットは経費削減効果だけではなく、様々なものがあるようでした。本ホームページをご覧になって導入を検討されている農家さんは、ここでご紹介しているものはあくまで利用者の経験的な意見であり、個人の判断、責任において利用されるようにお願いします。