DSC00107s.jpg

 中古タンクを利用したストーブ製作

七飯地域のビニールハウスで利用されている薪ストーブの多くは、中古ドラム缶や中古灯油ホームタンクをベースに、町内の鉄工所で製作されたものです。これらのメリットとしては、1台の導入費用が煙突込みで5~6万円程度(タンク・架台持ち込み等条件付)と、この規模の薪ストーブとしては非常に安価で初期投資の回収期間が短いことが挙げられます。また、伺ったお話では、このサイズのストーブとしては鉄板が薄く比較的軽量なため、ハウスの使用計画に合わせて移動させることが可能という点もメリットの一つではないかとのことでした。

005.png

RIMG0014s.jpg

 地域の材を活用

利用する材は、町内の山林から搬出されたものを活用しています。この地域では、道南杉と呼ばれる針葉樹が多く、山林管理の過程で産出する間伐材や虫食い材を主に利用しています。薪ストーブを利用する上で、薪材の安定調達が大きな課題ですが、七飯地域では、薪ストーブを利用している農家の必要量を花卉組合としてとりまとめ、地域の森林組合に発注しています。燃料の供給と消費が町内で行われることによるメリットとして、資金と資源の地域内循環が生み出されること、森林組合と利用農家双方にとって材の移送に係るコストが削減されることなどが挙げられます。

005.png

DSC00595s.jpg

 燃料代と二酸化炭素の削減

多くの農家が、燃料代の高騰がきっかけで、薪ストーブを導入されました。伺ったお話では、ハウスごとの様々な条件により異なりますが、ハウス一棟を灯油暖房機器だけで加温した場合、ひと冬で、2000リットルから3000リットルほどの灯油が消費されるとのことでした。ある農家では、灯油暖房機だけ炊いた場合は500リットルの灯油タンクが7日から10日でなくなるそうですが、薪ストーブを併用することで、1ヶ月に2回程の給油量に落ちるということでした。多くの農家が複数のハウスを利用して花卉を栽培されおり、冬期に利用するハウス数が増えるほど、その削減量は非常に大きなものになります。

005.png