001.png

008.png

005.png


バナー.gif

006.png

HOME > 室内温度環境

グラフ1.gif

 室内温度の分布や暖房による温度変化を把握するために、気温測定データロガー(以下、「データロガー」といいます)を、容積が広い工場内(以下、「工場B」といいます)に設置し、2015年10月から2016年3月までの期間、10分毎の気温データを測定しました。
写真10.jpg データロガーは、工場内に6箇所、屋外1箇所に設置しました。水平方向の温度分布を把握するため、工場内の4壁面それぞれに、地上高1.5mの位置に設置した他、垂直方向の温度分布を把握するため、1つの壁面については、地上高5mおよび地上高7mの壁面にデータロガーを設置しました。屋外の設置場所については、直射日光、風雪が直接当たらない場所にデータロガーを設置し外気温の測定を行いました。

データロガーの設置場所

データロガー設置箇所.gif

※暖房パネルは、左右、奥の壁面に並べて設置されおり、2つの薪ボイラーで発生した熱は、パネルを循環する不凍液を介して伝えられます。

室内で暖かい場所、寒い場所

 ボイラーによる影響で室内温度が上がる時間帯を8時から21時と設定し(以下、「暖房時間帯」)、それ以外の時間帯(以下、「夜間時間帯」)とに区分してデータロガー測定気温を分析しました。


暖房時間帯~高い場所が暖かく、シャッター壁面が寒い

 暖房時間帯については、地上高7m(データロガー⑤)および地上高5m(データロガー④)に設置したデータロガーが他地点と比べて気温が高い時間帯が多く、一方で、入り口シャッターがある壁面に設置したデータロガー(データロガー②)が、他地点と比べて最も気温が低い時間帯が多いという結果になりました。

グラフ2.gif
温度が高い場所ランキング(測定データ全集計値)【暖房時間帯】(n=11,357)

※まず、同時刻におけるデータロガー設置場所6箇所の気温データを比較し、気温の高い順に1位から6位まで順位付けを行いました。これを8時~21時までの全ての時間帯(10分×78回分のデータ)および測定期間(10月21日~3月13日)で行った後、順位毎に各設置場所が該当順位を取った回数を集計しました。この結果から、1位を取った回数が多い場所が、期間全体を通して室内で暖かい時間帯が多い場所で、6位を取った回数が多い場所が、期間全体を通して他に比べると寒い時間帯が多い場所といえます。



夜間時間帯~地上付近はゆっくりと温度降下

 夜間時間帯については、データロガー③が他地点と比べて気温が高い時間帯が多く、気温が低い地点は暖房時間同様に、入り口シャッターがある壁面に設置したデータロガー②でした。

グラフ3.gif
温度が高い場所ランキング(測定データ全集計値)【夜間時間帯】(n=9,399)

※21時を過ぎてから翌朝8時前までの時間帯について、上記の暖房時間帯のグラフと同様に算定しました。

温度変化の様子

 室内温度の連続的な変化の様子を、厳冬期の1日(日平均気温-6.3℃)を例に見ると、7時のボイラー点火後概ね2時間程度で室温が上がり始め、1時間に2.5℃から2.0℃程度の早さで昇温がみられ、概ね15時頃に室温のピークに達しています。

グラフ4L.gif

室内の温度差


写真11.jpg暖房時間帯における、水平方向と垂直方向、および室内の全データロガー設置場所での温度差を分析しました。
 断熱、機密性能が低い倉庫における室温度分布としては、水平方向では温度差は概ね3℃以内で、垂直方向では4℃概ね以内、全てのデータロガー設置場所(最も寒い場所と最も暖かい場所)の気温差でみても、暖房時間帯の92%の時間で、温度差は5℃以内という結果になりました。
 60℃程度の低温でのパネル輻射熱により、室内温度差が発生しづらく、発生した熱量を有効に室内空間に放熱出来ているものと考えられました。



水平方向での温度差~3℃以上の温度差は全ての暖房時間帯の5%程度

 水平方向については、地上高1.5mに設置した4つのデータロガーの中で、温度が高い時間帯が最も多かったデータロガー③と低い時間帯が多かったデータロガー②との差から分析しました。暖房時間帯における2地点の平均気温差は1.7℃、最大値は3.8℃でした。2.0℃以上の気温差が生じる時間は暖房時間帯の34.6%、3.0℃以上の気温差が生じるのは4.8%でした。

グラフ5.gif
暖房時間帯におけるデータロガー③と②の気温差ヒストグラム(n=11,349)

※温度が逆転した時間帯については、分析から除外しました(同温度のものは分析に使用)。


垂直方向での温度差~4℃以上の温度差は全ての暖房時間帯の4%程度

 垂直方向については、同様に、温度が高い時間帯が最も多かったデータロガー⑤と低い時間帯が多かったデータロガー③との差から求めました。2地点の平均気温差は1.4℃、最大値は7.6℃でした。3.0℃以上の気温差が生じる時間は暖房時間帯の10.4%、4.0℃以上の気温差が生じるのは4.0%でした。
 なお、補助暖房として廃油ストーブ1台を使用しており、ストーブにより局所的に高温に暖められた空気は、低温で温めた空気と比べて、より上部に滞留しやすいことから、今回の温水パネルによる影響に加えて、垂直方向での温度差を大きくさせる要因となっていると考えられます。

グラフ6.gif
暖房時間帯におけるデータロガー⑤と③の気温差ヒストグラム(n=8,572)

※温度が逆転した時間帯については、分析から除外しました(同温度のものは分析に使用)。


全データロガーでの温度差~5℃以上の温度差は全ての暖房時間帯の8%程度

 全データロガーの比較については、温度が高い時間帯が最も多かったデータロガー⑤と低い時間帯が多かったデータロガー②との差から分析しました。2地点の平均気温差は2.7℃、最大値は8.7℃でした。4.0℃以上の気温差が生じる時間は暖房時間帯の21.2%、5.0℃以上の気温差が生じるのは8.1%でした。

グラフ7.gif
暖房時間帯におけるデータロガー⑤と②の気温差ヒストグラム(n=11,092)

※温度が逆転した時間帯については、分析から除外しました(同温度のものは分析に使用)。



12345