稲わらをエネルギー資源として利用する



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道内屈指の米どころ

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 南幌町の総面積8,149haのうち水田面積は5,238ha、まちの総面積の6割以上を水田が占めています。稲作が中心の南幌町では、年間約15,000トンの稲わらが排出されており、そのほとんどが土壌に鋤き込まれています。しかし、南幌町の土壌のほとんどが泥炭地であり、メタンガスの発生など米の食味に悪い影響を及ぼす可能性があることから鋤き込みはしない方が良いとされています。

取り組みの経緯

平成18年度
img002.jpg南幌町のエネルギーの多様化を図り、地域環境の保全と循環型社会の実現を図ることを目的に策定しました。利用可能な新エネルギーとして、太陽エネルギー、雪氷熱エネルギー、風力エネルギーなどの利用可能量を調査し、その結果、稲わらの利用可能量が最も多く、ついで麦わらということが分かりました。これらより、南幌町では、農業系バイオマスを新エネルギーの対象としました。また、新エネルギー導入の基本方針として取り組む個別テーマを「農業振興プロジェクト」、「環境エネルギープロジェクト」、「普及啓発プロジェクト」の3つのプロジェクトとして取りまとめました。
平成20年度
img003.jpg南幌町では、稲わら・もみ殻・麦わらの利用方法調査と農業者へのアンケート調査から、町内における農業系バイオマス資源の中で、稲わらが最も利用可能量が多い(7,368~12,927t/年)ということがわかりました。発熱量としても比較的高いことなどから、稲わらを固形燃料の最優先の対象として選定しました。燃料の製造コスト、経済性、販売事業形態など事業化に向け、実証試験に取り組むこととしました。
平成22年度
img004.jpg新エネルギーの地域への段階的な拡大を図る第一歩として、なんぽろ温泉に化石燃料を使用しないバイオマスボイラーを導入し、事業化に向けた燃料製造整備を進めて地域資源を最大限に生かした社会システムづくりなど、地域循環型農村社会形成の先進モデル地域を目指すこととしています。
平成25年度~
img005.jpg平成23年度から3年間の実証運用を行った結果、1年間の稲わらの利用料が120ロール(約24t)という規模ですが、稲わらの収集体制がとれたこと、稲わらペレットを利用したペレットボイラーは実用に耐え得る熱量を確保できること、焼却灰は融雪剤として利用できることなどから、課題はあるものの、稲わらペレットを利用した地域循環システムを構築することができたと考えています。平成26年度からは、この取り組みを広げていくとともに、より良いものとするよう取り組んでいくこととしています。