家庭で温暖化対策(実施地域:猿払村 取材年月:2013年10月)

家庭の省エネ・省CO2対策の取組促進(猿払村)

各家庭の状況に合わせた具体的なアドバイスで取組を促進

sarufutu1-1.png猿払村では、平成23年度から村民の省エネ・省CO2行動を促進するために、各家庭に適切なアドバイスや対策提案を行う「家(ウチ)エコ診断」事業を村独自で考案し※1、取組んでいます。
また、家庭のみならず、村にある工場や事業所を対象とした「エコ(省エネ)診断」事業も実施しており、地域全体で取組みを進めようとしています。
ここでは、猿払村が取り組む「家(ウチ)エコ診断」事業についてご紹介します。
(右写真:「家(ウチ)エコ診断」の様子)

※1 環境省でも「家庭のエコ診断事業(通称:うちエコ診断)」(平成23年~)を実施していますが、猿払村の診断事業は独自のノウハウで行っています。

(猿払村の紹介)
猿払村は、酪農と漁業を基幹産業とする地域です。寒冷な気候と広大な猿払村は、酪農に適しており、地元の農家で搾った生乳を使った「さるふつ牛乳」などが有名です。漁業では、ホタテの水揚げ日本一を誇る自然豊かな地域です。

CO2削減目標は「村民1人あたり10%減(1990年比)」 
猿払村では、平成21年度に地球温暖化防止に関する法律に基づく「地球温暖化対策地域推進計画(現在は(実行計画<区域施策編>)」を策定しています。この計画では、人口増減の影響を受けない具体的なCO2削減目標数値として「村民1人あたり10%減(1990年比)」を目指しています。こうした中、村内の事業者や教育関係者、住民等で構成する「猿払村地球温暖化対策地域協議会」を組織し、地域が一体となった温暖化防止行動の拡大を図っています。

診断は省エネ・省CO₂対策の専門家が担っています 
「家(ウチ)エコ診断」は、北海道知事が委嘱する「北海道地球温暖化防止活動推進員」でもあり「家庭の省エネエキスパート(省エネルギーセンター検定)」などの資格を持つ、猿払村地球温暖化対策地域協議会のメンバーが中心となり行われています。こうした人材によって、省エネ手法や高効率機器の専門的な知識、経験により、具体的な省エネのアドバイスを行うことができます。

診断は受診者宅で行い、診断結果が届けられる 
sarufutu1-2.jpg「家(ウチ)エコ診断」は、毎年5世帯を上限に行われます。受診を希望すると、事前に診断員が受診者の過去1~2年の灯油・ガス・電気・水道の使用量と家電製品や暖房機器等の使い方などをヒアリングにより把握し、診断の準備を進めます。
診断当日は診断員が受診者宅を訪問し、家電製品や冷暖房機器等を見ながら、その家庭のライフスタイルに合わせた具体的な省エネ手法のアドバイスを行います。また、診断結果を取りまとめ、1~2カ月後に役場を通して受診者に届けられる仕組みとなっています。
(右写真:ヒアリング時に使用する資料)

具体的な対策をアドバイスし、省エネ・省CO2行動の実践を後押します 
sarufutu1-3.jpg例えば「照明」の具体的な提案内容では、白熱電球からLED電球の交換でどのくらい省エネになるかという基本的な情報を始め、各LED電球製造業者や商品による電気消費量の違いや特徴、交換時に注意しなければならない事項などを中立的な立場で画像等を見せながらわかりやすく伝えています。
さらに、使用している機器を変更する場合の経費に関しても具体的に情報を提供する等、受診者の行動を後押しする一歩進んだ省エネ・省CO2対策へ向けたアドバイスをしています。
(右写真:受診者のお宅)



[この取組によるCO₂削減量] 家(ウチ)エコ診断で1世帯あたり年間約0.5~1.5t-CO₂を削減

今後、猿払村では、事業を継続しながら受診者にヒアリングを行い「家(ウチ)エコ診断」でどれくらい省エネ行動が定着しているかなどの事業効果の検証も合わせて実施していく予定です。

[猿払村の取組みに関するお問い合わせ]

 猿払村役場 住民課
  住所:宗谷郡猿払村鬼志別西町172番地1
  電話:(01635)2-3133